アフリカンマホガニー

科目:センダン科 | 広葉樹
学名:[Khaya spp.]


african_mahogany

産地

アフリカ大陸の西部、沿岸熱帯林地帯に分布している。

特徴

Khaya種の全ての樹種に用いられる総称で、大きいものでは樹高60m、胸高直径が1.8mにもなる巨木である。
世界的な銘木で中米のホンジュラスに生育しているホンジュラスマホガニーと同じ種の木でこちらは名前のとおり、アフリカ大陸の熱帯雨林地域に生育している。
ホンジュラスマホガニーが希少種になってしまった為、現在ではこのアフリカンマホガニーを単にマホガニーと表記している事も多く、加工品の場合、詳しい表記がない時はどちらか判別が難しい場合もある。
木肌はややホンジュラス産のものに劣っており、虫害を若干受けやすい為、キクイムシなどによる被害には注意が必要であるが、乾燥は容易で乾燥後は安定した材になり、加工も比較的おこないやすく、色調が美しくて摩耗にも強いなどの良い特徴を持っているので本家同様、良材だとされている。

しかし、専門家の中にはマホガニーの名を持つ樹種の中で最も劣等なもののひとつだと評価する方もおられる。

マホガニーは世界的に需要が高い種なので現地では殆ど消費されず、アフリカの輸出品のひとつとなっているが、現在では国際自然保護連盟に危惧種に指定されている為、今後も広く入手可能な木材であり続けるかは不明である。

気乾比重:0.53~0.59

用途

ホンジュラス産のものと同じく、家具、内装材や、彫刻、小物の材料として主に使用される。

色調

辺材は灰白色で心材は橙褐色~紅褐色。辺材と心材は色が全く違う為、見分けやすい。


african_mahogany