科目:アオギリ科 | 広葉樹
学名:[pterygota bequaertii]、[pterygota macrocarpa]
アフリカ大陸中央部のコートジボワール、ガーナ、ナイジェリアに分布している。
アフリカンプテリゴタと呼ばれている樹種は2種類あり、主にコートジボワールに分布している[pterygota bequaertii]とナイジェリアやガーナに分布している[pterygota macrocarpa]に分けられる。
コートジボワールのアフリカンプテリゴタは比重がやや重く、木の大きさも他方に比べると少し小さくなっており、ナイジェリアのアフリカンプテリゴタは比重がやや軽いが、樹高は40m近くにまで成長する。
しかし、木材としての特徴は比重や大きさ以外は酷似している為、両方の樹種の木材の特徴は別々に分ける事無く下記にて紹介する。
乾燥は早く行う事ができるが、裂けや割れ、反りなどの変形がやや起こりやすく、乾燥の際に真菌の影響を受けて青や灰色のシミが出る事がある。
強度については全体的に中庸ですが、あまり硬さのない木材であるにも関わらず、蒸し曲げなどの加工には向いていない。
加工性は高く、木工の初心者でも加工が行いやすい樹種であるが、道具の刃先を鈍らせる性質がやや見られるので、その点には注意が必要である。
腐りやすい為、耐久性があまり高いとは言えないが、透水性がある為、保存薬剤などをしみこませる事によって、その欠点を補う事ができる。
気乾比重:0.66(bequaertii)、0.56(macrocarpa)
主に家具や、内装建具、建築材など比較的、大きなものを制作する際に使用され、木箱や木枠、パレットなどの消耗品の材料にも用いられる。
また、スライスカットして化粧単板に加工される場合もありますが、やや割れやすいという欠点を持っている為、そういった面を考慮した上で使用する必要がある。
辺材、心材は共にやや黄色みを帯びた乳白色である為、辺材と心材の境界はあまりハッキリとしていない。
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