アボジラ

科目:センダン科 | 広葉樹
その他の名称:アボジレ、アフリカンサテンウッド
学名:[Turreanthus africanus]


avodire

産地

アフリカ大陸の熱帯雨林地域、西アフリカに分布。ガーナ、カメルーン、ナイジェリア、コンゴ、コートジボアール、シエラレオネなどで生育している。

特徴

樹高が30mほどに成長すると言われている木で、アフリカンサテンウッドの別名の通り、神々しい黄金色の光沢を帯びている表面の美しい木である。現在は国際自然保護連合によって、絶滅危急種にあげられている。

乾燥は早く行う事ができるが、反りやねじれなどの変形が起こる事がある。しかし、乾燥後は比較的、安定性の高い木材となる。
波状、または通直な木理のものが一般的であるが、稀に交錯木理を持つ物も見られる。しかし、あまり硬い木材ではない事もあり、加工はそれほど困難ではない。
強度は全体的に中庸で特筆すべき点は特にない。曲げや圧縮に関しても中庸の強さを持っている。
耐久性もあまり高くはないが、その表面の美しさから、高級家具の材料としても用いられる。

アボジラは木材としての性質ではなく、外観が特に優れている木材だと言える。

気乾比重:0.54

用途

黄金色の光沢を活かし、高級家具や内装材として利用価値の高い木材である。
また、リボン杢や縞杢、雲紋杢を持つものもあり、そういったものは特に化粧単板などに加工され、珍重されている。

色調

金色を帯びた、黄褐色~乳黄色。時間の経過と共にその色は濃くなり、更に黄金色に近づいていく。


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