イチョウ

科目:イチョウ科 | 針葉樹
その他の名称:ギンナン、公孫樹、鴨脚樹
学名:[Ginkgo biloba]


icho

産地

国内では全国的に広く分布していまる。

特徴

葉が落葉する落葉樹であり、葉の面積も広いのでまるで広葉樹のようだが分類上は針葉樹になっている。
イチョウが針葉樹の多くの種で見られる針のような形の葉をしていない事については、元々、針状だった葉が開いて扇形になったからだと言われている。

古代から生育している原始的な種は現在多く分布している樹種とは少し違う特殊な生態を持つ。
また、黄葉した葉が大変、美しい事から、木材としての用途よりも観賞用としての需要の方が多い樹木だと言える。

日本全国に古木があり、天然記念物に指定されている木も多数ある。

気乾比重:0.55

用途

主に洋服の裁断用の板、カウンターの天板、家具、建具の材料として利用される。
また、色がカヤに似ている事から将棋盤、碁盤などにも使われ、建材として利用される場合には天井板として用いられる。
その他の利用方法としては油分を含み水はけがよいという特徴を持つ事から、まな板への利用が有名で質の良いものが作れる。

秋には葉が鮮やかな黄色に変色し、外観が美しい事から街路樹として植林される事も多々あり、銀杏の採取用としても植林されている。

色調

辺材、心材の区別は明瞭ではなく、共に黄白色である。


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