科目:クワ科 | 広葉樹
その他の名称:カンバラ
学名:[Chlorophora excelsa]
アフリカ大陸の中部から南部付近にかけて分布している。
樹高が50m、胸高直径が2m以上にも達する木で、熱帯産の広葉樹としては非常に実用的で仕上げが美しい事から、高級な内外装建具の材料などとして人気の高い木材である。
乾燥については乾燥中に若干の劣化が見られる事があるが、かなり素早く乾燥させる事ができ、乾燥後は変形などの劣化のほとんどない良材となる。
強度に関しては広葉樹としては並のレベルであるが、弾力性と耐衝撃性は非常に低いとされている。また、蒸し曲げの適正は中庸である。
加工は木理が交錯している事からやや困難で、材中にストーンと呼ばれる炭酸石灰の硬い推石物を含んでいる事があり、このストーンが道具の刃先を破損させる危険性がある為、定期的に刃先をチェックするなどの対応が必要である。また、加工中にでる木粉が喉や皮膚に炎症を起こさせる事がある為、なんらかの異常を感じた場合は防具をつけるなどして加工することを勧める。
木材は耐久性が高い事で知られている、辺材部分に関してはヒラタキクイムシなどの虫害を受けやすいので、注意が必要である。
それほど高価な木材ではなく、比重の割には硬さもあって仕上がりも美しい為、魅力的な木材だと言える。
気乾比重:0.64
高級建具の材料として知られており、チークの代替材として用いられる事もある。
また、家具や彫刻の材料としても優れており、床材などとしても利用される。
その他の用途としては船やボート、屋外で使用されるベンチなどがあげられる。
辺材は淡い黄褐色で心材部分は黄褐色である。辺材と心材の境界は見分けやすく、心材は時間の経過と共に暗褐色へと変色していく。
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