科目:クルミ科 | 広葉樹
その他の名称:ブラックウォルナット、アメリカンウォルナット、バージニアウォルナット、ブラックヒッコリーナット、ウォルナットツリー、カナディアンウォルナット
学名:[Juglans nigra]
産地
アメリカでしか見られない木材でアメリカ中央部のみに生育している。
特徴
日本で単にウォルナットといった場合、一般的にはこのブラックウォルナットの事を指す。一時はヨーロピアンウォルナットの代替品として見られていた時期もあったが、今は優れた木材として認識されており、高い地位を確立している。
樹高は30~40m、胸高直径1.2~1.8mに達し、樹幹は真っ直ぐに伸び、廃材率が極端に低いという特徴を持っている。そういった視点から見ても木材としての価値が高い樹種だといえる。
材質の特徴は割れにくく、非常に加工性の良い木で、塗装をしなくても表面がウォルナット特有の艶のある美しい濃い茶色がでる為、見た目にも申し分のない木である。
乾燥の際には注意が必要であるが、乾燥後の狂いは少ない。
釘打ち、ネジ止めも問題なくでき、表面を美しく見せる為の艶出し材なども非常に良く吸収する。耐久性にも優れており、心材は虫の被害も受けにくい。
マホガニー、チークと並び賞される世界的な銘木で、家具の材料としては特に評価されている。
気乾比重:0.64
用途
高級感のある色調と木目を持つ木材なので、家具材や彫刻、化粧単板として重宝されている。
内装材として利用する場合は化粧単板を用いる事が多い。
その他、特殊な用途としては銃床、楽器の材料などがあげられる。
色調
辺材はほとんど白に近い色で、心材伐採時は薄褐色であるが、時間が経過することで暗茶褐色に変わっていく。
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